2月9日(日)<生田> 午後2時〜5時
★2月の本
『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』ブレイディみかこ(みすず書房)
2月の本は、『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』ブレイディみかこ(みすず書房)です。1月の『その世とこの世』では、谷川俊太郎にも堂々と渡り合い切れ味鋭い言葉の応酬を見せてくれました。保育士ライターとして2005年の第一作以降、次々と時代に切り込んだ作品を発表。『女たちのテロル』では金子文子の伝記を書くなど、社会の底辺に生きる人たちへの共感をベースにフェミニズムやアナキズムとも強く共振する筆致は、テーマの重さにもかかわらずカラリとして軽快です。
「わたしの政治への関心は、ぜんぶ託児所からはじまった。……政治は議論するものでも、思考するものでもない。それは生きることであり、暮らすことだ」(「おわりに」より)
日本にもこんなノンフィクションライターがいてほしいなぁ、と思うのです。
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